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 南米世界遺産紀行


6日目: リマ発(バスにてビスコへ)(3時間30分)
      ナスカの地上絵をセスナで遊覧観光

 
2月9日
ナスカの地上絵

 アラスカのフェアバンクスからチリの南端まで続くパンアメリカンハイウェイを
通りリマからビスコまで約250キロ、バスで3時間30分走る。

リマの高級住宅地を過ぎるとひたすら貧しい地区が続いて段々砂漠地帯になる。
年2回ほどしか雨が降らないとはいえ屋根すらない囲いだけの家が点在していて壁に
KEIKOと大書した文字が目立つ。

昨年の大統領選で僅差で敗北してしまったケイコ・フジモリは
貧民層の支持を得ていたのだったことを知る。

 ピスコの空港に降りる。乾いた空気、照りつける太陽、砂漠にポツンとある空港は
意外に清潔でスタッフも大勢いる。セスナの均衡を保つため乗客は
体重測定を受ける。3列、12人乗りに11人乗りこむ。

2人のパイロットが「ヨロシク!」と振り向き、何もない砂漠の滑走路を走り
やがてふわりと飛び立つ。
1時間半のフライトは快適とは言えないが恐怖感は全然感じなかった。

パイロットの張り上げる声、「ミギハネシタサル」は「右翼の先にサルの絵が見える。」
ぐっと傾いたセスナの窓から必死で探すがなかなかはっきりしない。
やがて「あっ、見えた。」「どこどこ?」機内は騒然となる。

左側にも見せるため急旋回する。デジカメで所構わずシャッターを切る。
残念ながらほとんど写っていなかった。

地球規模の天候不順がここにも影響していて砂漠に雨が降り、
絵を形作っている溝が浅くなりつつある。
プロのカメラマンの腕でなおかつ高性能のカメラで撮らないと
はっきりとは写らないのである。

素人は目に焼き付けるほうが最良とのこと。ピスコから
ナスカまでのフライトではっきりした絵は15個だった。

ちょっとしたアクロバット飛行を乗り物酔いせずに体験できて、
そんな自分に少々驚きを覚える。

 
 カラカラに乾いた砂漠の中にポツンとセスナの飛行場がある。
 
 セスナから地上絵を撮るのはなかなか難しい。目に焼き付けるしかない。
 
所どころ 潅漑をほどこし砂漠を農地にしている。
 
初体験のセスナを降りて、気さくなパイロットと記念撮影。 
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