マ チ ュ ピ チ ュ

トップ イグアス ナスカ マチュピチュ



                  南米世界遺産紀行


7日目: リマ発05:50クスコへ(1時間15分)
      バスにてオリャンタイタンボ駅へ(2時間)
      ペリーレイルにてマチュピチュ駅へ  マチュピチュ泊

8日目: マチュピチュ遺跡観光  マチュピチュ泊

 
2月10日
 リマからクスコまで1時間15分のフライトの途中、雲の上に突き出て朝日に照らされた
アンデスの峰が連なって見えた。神々しさに息を呑む。ペルー人たちが地球のへそと呼ぶ
クスコに到着。
空港のスロープをゆっくり歩くだけで息苦しくなり、気分が悪くなる。
恐れていた高山病にかかるかもしれないと暗い気持ちになりしかも外に出ると
真夏だというのに肌寒くてせっかくの世界遺産クスコ市が色あせて見える。

同じ国とは思えないほどリマとは空気、人種、色彩が違う。
それでもテレビでみたとおりの極彩色のスカートを何枚もはき、
三つ編みの髪にちょこんと帽子を乗せた大勢の女性達や子供を見た時、
さすがに嬉しくなった。民族衣装は不思議な魅力を持っている。

 バスでオリャンタイタンポ駅に向かう途中の眺望は素晴らしかった。
高地の畑はインディオ達による昔ながらの農法で耕され、質素な村が点在する。
とうもろこし畑、マスタードの黄色い花やジャガイモの花などで覆われた色彩豊かな畑は
富良野地方の眺めのようだ。

車窓から民家のたたずまいが見え、私たちが失くしてしまった生き方、
家族の在り方がそのまま残っているようで懐かしい気持ちにさせられる。
しかし彼らの生活はひどく貧しそうで、リマのフローレス地区で見た
新ビジネス街の人たちとの経済格差は酷過ぎるように思える。

 オリャンタイタンポ駅からペリーレイルに乗りマチュピチュ村まで90キロ、
2時間の列車の旅。全指定席でガラス張りの屋根から尾根がかぶさるように見える。

大蛇がうねるような水かさを増したウルバンバ川に沿って走ると滝が見えたり
切り立った崖の上に遺跡が見えたりする。
隣席がブラピに良く似たハンサムな青年でそれはそれは胸が高鳴る列車の旅だった。

 2月11日
バスで8時出発、30分でマチュピチュ遺跡到着。
チケット売り場で入山チケットを買いトイレを済ませてゲートを通る。
少し歩くと遺跡の全景が開けてくる。ワイナピチュ(若い峰)をバックにした
マチュピチュ(老いた峰)を目の当たりにして感動が湧きあがる。

「失われた都市」が現存する不思議、歴史のはざまの長い眠りから覚め
、無傷で目の前に広がっているのだ。誰だってテンションが上がってしまうはず。

 マチュピチュは農業区域と住居区域に分かれている。
建造物群の南側にある農業区域には段々畑が広がる。
居住区域には儀式的特徴をもつ建物や、太陽の神殿、王様の宮殿がある。

インカ族の太陽神に願う深い思いがマチュピチュのいたる所にみられ、
砦というより祭祀場としての神殿の色合いが濃いようだ。

 

 クスコ近くの機上からの眺め。 雲海に浮かぶアンデスの峰が神々しい。

 
 見張り小屋。ここだけは“イチュー”葺きの屋根がある。

 

世界中からの観光客に各言語のガイドがつく。真剣な表情で説明を聞く。



インカ道を歩いて太陽の門に到着。やったー!チリの青年達と。

 
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