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晩秋の東北 宮城 秋田 青森


2020年11月19日20日21日、2泊3日の東北3県バス旅行ツアーに参加する。


仙台空港に10:50着
さぞ寒かろうと冬装備万全で来たのだが降り立つと生ぬるい風がそよよと吹いていて拍子抜けする。
添乗員さんに地域クーポン¥11000分を一人ずつ配布された。

コロナ禍の中, GOTOキャンペーンに乗っかって申し込んだものの、マスクをしていても少し怖い。






バスに乗車の際アルコール消毒、バスの中でクチャクチャ食べるのは禁止。

高校3年間同じクラスで出席番号が隣同士の2人がバスで隣同士に座る。、半世紀の空白を3日間で埋め尽くすように喋りまくった。

おかげでガイドさんの説明がほとんど耳に入らず、集合時間さえ聞き取れていなくて乗車するのはいつもビリ。

 



強い日差しに、これは防寒具より日傘が必要だと思った程。




湾内観光遊覧船に乗って湾内一周クルーズを楽しむ。日本三景の一つと昔から讃えられていて確かに美しいが私には九十九島の方が勝っているように思えた。身びいきかな?


 

名残の紅葉が松に混じり青い海と空に映えて色彩が強烈。とても11月の東北のイメージからは程遠い。

観光桟橋前の松島蒲鉾本舗で笹かまぼこを買って家に送った。クーポン券は有り難い。




 


北道を北上して宮城県から岩手県に入る。

平泉中尊寺に到着するとだんだん曇ってきて、まだ3時前だったがもう夕暮れ時の様相になる

金色堂あたりは紅葉の終わりごろで淋しい夕景色、金色の輝きもくすんで見える。

人影がまばらの参道を歩いていると両脇の木陰から熊でも出てくるような恐怖感に襲われて急ぎ足になる。
途中に散在する寺は全然見て回らなかった。

ユネスコ世界文化遺産の中を歩いていたのに惜しいことをしたとあとで悔やんでしまった。





秋田県に入り湯瀬温泉の和の宿“姫の湯”に泊まる。
きりたんぽ鍋がついていた。


せっかくの温泉なのに一度入ったきりで、睡魔に襲われるまでしゃべりつくす



   

二日目  7時40分出発

樹海ライン、発荷峠を通り十和田湖に出て奥入瀬渓流へ。あいにくの雨。車窓から何本もの滝や苔むした岩、樹々を見る。今は貴重な桂の大木が点在しているのに驚いた。



石ケ戸で降車、30分ほど渓流沿いを歩いた
どこを向いてもまるで一幅の絵を見ているようだった。


どこか屋久島山中の景色にも似ていると感じた。





 

十和田湖遊覧クルーズは雨脚がひどくなってしまい見晴らしが効かなくて残念。
水の色が暗くどんよりとした景色で意気消沈する。紅葉もすっかり終わっていた。

雨さえ降らなければ、あと2週間早ければ…と、ため息が…。



   
 
比内地鶏の昼食の後、小走りで“おとめの像”まで行った。
高村光太郎の最期の作品で、どっしりとした体格の女性の向かい合う裸像は力があふれている。

小雨の中急いで見に行ったかいがあった。


 

りんごの里で見つけた組み木作品(秋田気楽舎)の作品を見て感心する。可愛いフォルムだがパーツが入り組んでいてばらしてしまうと元に戻すのが難しい。
一番かんたんで安価な干支の作品を買った。夫の鶏と私のウサギ。



八幡平、玉川渓谷を車窓から見て、田沢湖高原温泉の駒ヶ岳グランドホテルに着いた時はもう真っ暗になっていた。
 広いホテルで案の定迷ってしまい、しゃべってばかりで添乗員さんの説明をちゃんと聞いていないからだとおかしくなる。


夕食に小さな魚の幽庵焼きがついていて、魚篇に神という字。仲居さんに尋ねるとハタハタとのこと。腹が盛り上がる程入っている卵がすごい歯ごたえでブリコというそのままの歯あたりを楽しむ。

 


三日目。
雨音で目覚める。気温は相変わらず高め。マフラー、手袋、ホッカイロなど無用の長物としまい込んだ。

8:00ホテル出発。

田沢湖の横を走り黄金の“辰子像”を見る。水深日本一の田沢湖のほとりにたたずむ辰子像は十和田湖の"乙女の像”とは対照的にほっそりとして優雅だ。暗い景色の中での辰子の周りだけは明るく日が差しているようだった。



 

角館武家屋敷で下車するとき日が差してきて、やったー!とばかり雨具も傘も残したまま下車した。ところが段々気温が下がり雨まで降りだす。いざ防寒具が必要な時に無いとはと油断大敵を実感する。
街中に枝垂れ桜が植えられていて、春はさぞ見事だろうと思われる。
"たそがれ清兵衛"のロケ地にもなっていて、江戸文化がそのまま息づいている情緒あふれる通りを濡れながら歩いた。

 


     
 




 
 

"秋田ふるさと村"エントランスに立っているなまはげ。孫たちが見たら泣き出すこと間違いなし!


ますます厳しい情勢になっていくコロナ禍の中、思い切って出かけてよかった。
コロナが収束したらもう一度と言わず、四季それぞれの東北を楽しんでみたいと思った。



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