b万里の長城とパンダに感動!



2019年4月11日〜14日

 写真で見るたびに実物を是非この目で見てみたいと思っていた万里の長城。
幼馴染でご近所さんの友人を誘ってみると二つ返事で“行こう!”67歳同志で気の合う二人、気兼ねの無いのが何より。破格の安さのツアー料金に疑心暗鬼だったが、まあまあの内容で満足できた旅となる。

 福岡空港発14:40.青島乗り継ぎで北京着18:55。現地ガイド謝琳さんの迎えを受けて外に出ると意外に暖かい。青島では中国入国の際、指紋認証検査の機械が指紋を読み取ってくれずに大騒ぎしてかなりくたびれてしまっていた。
.築30年を過ぎてはいるものの立派なニッコーホテルに着いたときは20時を過ぎていた。機内で軽食を食べていただけだったが、部屋に入り快適そうなベッドを見ると外に出る気持ちが失せてしまい、風呂に入るのがやっとだった。



頤和園(いわえん)は北京市の西北約10kmに位置、1750年、清朝第六代皇帝の乾隆帝が母の還暦を祝うために離宮として改造、総面積は290haで、その3/4を湖が占める。人工の湖、「昆明湖」を中心に仁寿殿、玉瀾堂、楽寿堂等、大小さまざまな宮殿が立ち並び、,掘った土で築かれた万寿山には 頤和園のシンボル仏香閣がそびえ立っていた。昆明湖に沿って造られた長廊は長さが728mにも及び、梁には14000枚の花鳥風月、歴史、古典の絵画が描かれていた。乾隆帝の時代からおよそ100年後の1860年、頤和園は第二次アヘン戦争によってイギリスとフランスの連合軍によって破壊され、それを再建し、いっそう豪華にしたのが清朝末期の西太后だ。健康に気を遣っていた西太后が住んだとされる「楽寿堂」や政務を執った「仁寿殿」など多数の宮殿が点在していた。頤和園の改修費は莫大であったため海軍の軍費を流用し、その為日清戦争で力を削ぐ原因にもなったといわれる。1998年に頤和園北京の皇帝の庭園として世界文化遺産に登録。

 楽寿堂から西に行くと邀月門(ようげつもん)に出てここから昆明湖に沿って長さ728mの長廊が西に延びる。


 長廊の途中には4つの東屋があって、それぞれ春夏秋冬をあらわしていた

ゲテモノを並べている屋台。いかにも精力がつきそう。値段を聞くのも怖くてチラリとだけどしっかり見る。


北京動物園内パンダ舎。

毎朝四川省から空輸されている竹を凄い食欲で食べている。
朝一番に行ったので人影がまばらだったが、ここ北京でもパンダは大人気なので、もうしばらくすると混雑するらしい。


 可愛い仕草や毛の色で大人しそうだが実際は獰猛な面もあるらしくて、山中で出会うと虎も逃げるとのこと。なるほど熊だから…。立派な歯で竹をバリバリ食いちぎる。
虎も逃げると孫に言うと、目を丸くして「じゃあライオンは?」。中国にはライオンはいませんよ。



 万里の長城八達嶺
八達嶺長城(はったつれいちょうじょう)は、北京市の北西部延慶区に位置する長城。世界遺産万里の長城の訪問可能な地点のうち、もっとも有名かつ一般的な観光地。冬季は北京市内より気温が下がり、春は黄砂現象が多く観測され、また7月頃には霧が発生することから温暖で晴天の多い秋季が最も混雑する。
私たちが訪れた日は、最高に良い天気で延々と続く長城の山には薄いピンクの山桜が満開で霞がかかっているようだった。

昼近くなると中国各地から訪れた老若男女でごった返しとなる。かん高い声が響きわたってにぎやかな事!

天壇公園祈  祈年殿

天壇でもっとも有名とされる建造物の一つで、北京のシンボル的存在とされる。祈年殿では皇帝が正月に五穀豊穣を祈りを捧げた。祈年殿は直径32m、高さ38m、25本の柱に支えられる祭壇で現存する中国最大の祭壇。中国建築史上重要な建造物とされる。木造で宝頂は金メッキがなされている。屋根は瑠璃瓦葺きの三層になっており、明の時代には上から青、黄、緑となっていたが1751年にすべて青色に変えられた。1889年落雷により焼失したが、1896年に再建されている。

南北880m・東西500mにわたる世界最大の広場[6] 。敷石は花崗岩である。北は北京随一の大通りである長安街が位置し、その反対側に紫禁城(故宮)の入口である天安門が位置する。広場の中は、北から人民英雄紀念碑毛主席紀念堂、正陽門(前門)が設けられ、広場の西側には人民大会堂全国人民代表大会議事堂)、東には中国国家博物館(旧・中国歴史博物館および中国革命博物館)がある。これは太陽の昇る方角を過去、沈む方角を未来に比喩したものである。
あまりの広さに辟易する。石の上を歩き疲れ、それでもまだ歩かされてへとへとになってもまだ歩く。
「ガイドさん、タクシーを呼んで。」やっと笑い声が起こる

清朝
 紫禁城 午門
最期の皇帝愛新覚羅溥儀の映画ラストエンペラーで馴染み深い風景が延々と続く。

 

駐留していた諸外国の軍隊が引き揚げる時、あらゆるものを略奪したあげく、水入れの金箔までこさいではぎ取ろうとした跡。欧州列強、アメリカ、そして日本も。中国がいかに食い物にされていたかをまざまざと物語っている。

 
  春の北京はそこかしこに白いものがフワフワ漂っている。枝垂れ柳の花が正体。PM25が充満しているというイメージが見事に外れた。数年先の冬季オリンピック開催を見据えてますます近代的に変貌していくことだろう。
nexttop