グラスゴー
14:45
 インバネス駅からグラスゴーへ出発する。出てすぐに雨景色になる。4人向かい合いの席、隣席の中年カップルの肉付きの良いこと!
男性は皮のジャケットを脱いで半そでTシャツ、女性はそれでなくてもパッチリ眼なのにバッチリアイメイクをしてお互いそ れぞれスマホから目を離さないでずっと缶ビールを飲んでいる。スコットランドの素朴なイメージが消えてしまう。スマホの普及で地球のいたるところ同じような光景になってしまっている。

18:15
 グラスゴーのクィーンストリート着。乗り換えてチャリングクロス駅から10分ほどでゲストハウス着。
同じゲストハウスでも昨日のあの清潔さとは似ても似つかない雑なたたずまい。でも冷たい雨の中を歩いてきたのでほっとす る。荷物をおろしてひと休みする。横になっているととろとろ眠ってしまう。このまま朝まで眠りたい。やはり旅の疲れか。

しばらくすると元気になって、レストランを探しに行く。通りは何となく汚くて1970年代の場末のムード。風が強くてよけい うら悲しい。スポーツバーに入ってサッカーを見ながらビールとサーモンを食べた。ビールはうまい。

10・25
 ゲストハウスのE・ブレックファストをしっかり食べて元気回復!小雨の中、ヤッケ姿でグラスゴー大聖堂を目指す。

昨夜 の印象とは違って近代的で明るい大都市だ。地下鉄を乗り継いで大聖堂付近に近づくと歴史的な堂々とした建物が立ち並んで 圧倒される。大聖堂の荘厳なステンドグラスに目を奪われてしまった。6世紀、聖マンゴーによって建てられた礼拝堂を礎にして長い年月 の変遷の末に残った歴史が随所にあって見ごたえがある。外に出ると紅葉した木々が雨に濡れて美しい。

雨が上がってグラスゴーが輝き始めた。
ケルヴィン・グローブ公園の一角にある美しい美術館&博物館でヨーロッパの絵画コレクションを堪能する。
色々見どころの多い街だがリバプールに急ぐのでセントラル駅に急いだ。

13:09
 グラスゴー発の列車に乗る。延々と続く農地、牧草地に羊、牛馬が散らばっていてのどかな風景。大英帝国、産業革命のイ メージからほど遠い農業国を実感する。南下するにつれて、だだっ広かった農地に縁取りのような生垣が見られるようになっ て、人の営みのムードがしてくる。


ケルヴィングローブ美術館&博物館


美術館内部。自然科学や考古学に関する資料、絵画コレクションなど充実している。
入館料は無料。


グラスゴー大聖堂中央にある見事なステンドグラス

荘厳なゴシック建築が美しい。スコットランド様式の礼拝堂は貴重だということ。

躍動感あふれる踊り子の絵に感動!

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