春の近江路&飛騨路



2018年4月10日〜3泊4日で夫の兄弟姉妹旅行に付いていく。
 
 早朝新幹線で名古屋へ、近鉄で桑名に到着したのは昼近く。レンタカーで市内に住む姉を迎えに行き総勢6人のメンバーが揃う。
 昨年亡くなった遠縁の人の仏壇にお参りに行く。綺麗に片付いたマンションに一人で住んでいる夫人は歓待してくださる。
 
琵琶湖のほとり、大津市の雄琴温泉まで3時間のドライブ。

立派な温泉旅館“湯元館”に午後5時前に着いた。部屋のしつらえ、食事、温泉すべてに満足。
女3人、初めての裸のお付き合いをする。否、35年以上前に一度だけあったような...。あの頃はまだお互い若くて青かった。あれから色々ありましたねえ。

2日目
目的地の下呂温泉までどのルートにするか協議の末、まず彦根城に行くことに決定。



【国宝】彦根城は数少ない往時のまま現存する城で、美しい外観を誇っている。



石垣にかかる廊下橋は戦時には落とされると伝わっている。
天守閣の内部の急な階段に悲鳴を上げながら熱心に見て回った。


レトロな街並みの夢京橋キャッスルロード。散歩にはうってつけだが、あいにく雨が降り出す。

 

近江牛のしゃぶしゃぶうどん。うどんの上に生肉が乗っていて熱いだし汁をかけると肉が煮えて、それはそれは美味。 牛すじ丼も最高!気軽なお値段で近江牛を賞味できる。
 しゃぶしゃぶうどんの店先


 彦根を出ると雨が強くなる。下呂までの道のりは思いのほか遠かった。
名神高速から東海北陸を通り、郡上八幡ICで降りる。コンビニやガソリンSは勿論人家もほとんど見えない。九州では散ってしまった桜が満開で誰に見られることもなくひっそりと咲いている。雨に煙ったその寂しげな風情が美しくもはかない。
 突然下呂温泉が見えてきた。さすがに日本3名泉と言われるだけの堂々としたたたずまい。



 “小川屋”は大きなホテル。ロビーの人形も貫禄がある。
露天風呂まで行くのに迷ってしまって、部屋に戻るまでドキドキもの。翌日チェックアウトするまでとうとうはっきり覚えられなくて女3人館内をウロウロして廻る。
  
 翌日、恵那峡を目指す。
小雨交じりの出立だったが次第に晴れてきて、到着するころには晴れて日差しが痛いほど。
花桃と芝桜が咲き誇っていた。



これでもかとばかりピンクで溢れている公園。平日なのでゆっくり見物できるが、休日ともなれば人であふれるだろう。

 
恵那峡遊覧船乗り場。 

  
木曽川を堰き止めて造られた人造湖で、自然と人工の美しさが巧みに調和した峡谷。
遊覧船のワイドな窓から奇岩がゆっくり見物できて迫力ある大パノラマが楽しめる。
船を降りてすぐの土産物屋の店先で五平餅を焼いている女性に見覚えがある。なんと3日前NHKで見た“家族に乾杯”で面白い会話をしていた人だった。あれ以来売り上げが増えたそうな。

夕方桑名まで行って、ひとり住まいの姉の家に泊まる。

 

4日目 早朝から桑名の揖斐川河川敷を散歩する。伊勢湾河口に近く漁船溜りがいくつもある。

   桑名城址。 桑名藩は戊辰戦争で朝敵になりもはや城址しかない状態。


藤が咲いていて、牡丹も見ごろを迎えていた。


 
 
大福伝寺の山門や歴史を感じさせる通りが近くに連なり、なかなか良い散歩コースだった。 
 
 
 
 亡き義父の実家を訪ねる。ひとり住まいの従弟がちゃんと仏壇を守り、家の角には立派なお地蔵様もお祀りしていて感心させられた。
 従弟の行きつけのお店でモーニングをごちそうになる。私には初対面の従妹も来てくれた。皆で近況報告や昔話で盛り上がる。

 新幹線の中で弁当を食べながら3泊4日の今回の旅の余韻に浸る。
全員アラセブンティになり、来し方を振り返るのにちょうど良い旅だった。


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