中欧5ヵ国周遊紀行   
              


中欧5カ国周遊
 チェコ オーストリア、ハンガリー、スロバキア、ドイツ

  出発日:2011年06月30日
  帰着日:2011年07月08日


ひょうたんからこまどころではないことが現実になる。

結納の後の食事の時、どちらからともなく新婚旅行には
ぜひ連れて行ってもらおうと母親同士が盛り上がって
新郎と新婦の母親同行、4人連れのハネムーンとなる。

結婚式は2010年12月11日だったが、新婚旅行は仕事の
都合で7ヶ月後になってしまったので今更新婚でもあるまい
しと勝手に納得している母親たち。

拒否もできず、やぶれかぶれになったのか親たちの旅費まで
出して連れて行ってくれた。

ベテランの添乗員が
「長いことこの仕事をやっていますが、初めてです。」
と目を丸くした。

 新婚さん達、顔で笑って心では果たしてどうだったのか、
結構恨まれていたりして... そうだったらゴメンなさい。

 なにはともあれ、母親同士10日間も寝食をともにできて
お互いを理解し仲良くなれて良い旅となった。
 ちなみに私は新婦の母親でーす。

 
 悠久の歴史に触れる中央ヨーロッパを巡る駆け足での9日間の旅。
5ヵ国と欲張らずに1ヵ国でいいのでじっくり見て廻りたいとしみ
じみ思わせられた程美しい国ばかりだった。

 それにしても歴史建造物の保存状態の良好さ、古い街並みを守り
ながら生活する現代人のモラルに感心する。

多民族が入り混じり、戦争を繰り返してきたヨーロッパだが、戦争により破壊された街並みを根気よく、そしてしつこく修復し続ける努力が多数の
素晴らしい歴史世界遺産を残して行くのだろう。

 所構わず設置される自動販売機、看板、のぼり等、利便性や利潤
ばかりを追い求める現代日本の景観が恥ずかしくなってくる。

荒廃が進む里山、縦割り行政で安易に造られ放置される箱モノや
公園。日本の魅力がどんどん薄くなってしまわない内にどうにか
しなければと考えさせられる中欧旅行だった。
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