カッパドキアの奇岩群



  果てしないターコイズブルーと奇石の世界            


その名もラクダ岩


 
カッパドキアの朝。静かに気球が浮かぶ。
 

ギョレメ野外博物館

 
 


隊商宿の入り口 キャラバンサライの最上階より


笑顔がまぶしい少年と 気の遠くなるような緻密な作業


おそるおそる座って。高級なんです、とても。 洞窟風のレストランで昼食。マス料理でした。


頼りになりそうなプロの軍人

ちゃんと料金をとられます。
 

キャラバンサライとは隊商宿のこと。シルクロードの中継点にあたり、隊商の宿泊所として30kmから45km間隔で立てられた。盗賊などから守るため堅固な壁の砦のような構造になっている。
キラキラした目をして貧しい身なりの少年が近付いてきて絵葉書を
買ってくれという。 

車窓から小さな家が乾いた大地に点在するのを見る。夏の間遊牧民は羊の群れを追いテント生活をして、冬は粗末な家に帰る。あの少年もこんな家に住んでいるのだろう。学校には行っているのだろうか。 

カッパドキア(中央アナトリアの地方名)に入る。山手にピジョンハウスが見える。昔は住居だったのだが、現在本当に鳩の巣になっている。エルジェイス山とハッサン山の噴火により奇岩群ができた。信じられない岩群の景観に圧倒される。 

カイマクル地下都市はローマ帝国に迫害を受けたキリスト教徒により作られた。中はまさに蟻の巣で修道院、病院、墓地、通風孔、あらゆるものが揃っていて4万人もの人達が暮らしていた。頭を下げて進んでいくと息苦しくなってくる。衛生状態はどんなだったろうか。太陽にあたらずに暮らして健康は保てたのだろうか。 

洞窟風カヤホテルは地方色たっぷりで異国の旅情に浸る。夜はベリーダンスショーを楽しんだ。太っちょの白人のおじいさんがダンサーの腰降りにふらふら着いてまわる。

ホテルの庭からの厳かな朝の景色に深く感動する。カッパドキアの大パノラマに無数の気球がバラ色の光につつまれ静かに浮かぶ様子は素晴らしい。娘と二人でこの景色を楽しめて本当に幸せだと思った。

 ギョレメ野外博物館とはギョレメの谷に点在する洞窟教会群のこと。岩に描かれたフレスコ画は色鮮やかで保存状態も良いとのこと。若き日の平山郁夫氏も壁画模写に励んだらしい。

土産物を売る現地の人たちの姿が多くて、民芸品が安いので買い物の交渉が楽しかった。


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