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2024年11月22日~29日 73歳の時 |
初めてのエジプトは女3人、しかも80代、70代。ツアーだから付いていけばいいとは言うものの政情不安な中東
近辺、厳しい気候、食事の内容、など若干の躊躇いはあった。
でも、だからこそ行けるうちに行こう‼ と。行って見て本当に良かった。
福岡空港から上海、上海からカイロ、カイロからルクソールと乗り継ぎ、ルクソールに23日昼到着の予定が着いたのは夜10時を過ぎていた。
当然2日目のルクソール東岸観光は翌日に順延となる。
殺風景なカイロ空港で半日以上缶詰め状態には参ってしまったが、エジプトだからさもありなんとツアー客全員文句が
出ない。もうすでにエジプトの空気に馴染んでしまったのか。
幸先悪いスタートになってしまったがそれ以降は快適で調味深い旅となる。
川岸では若者達が集まり野外ダンスパーティーが始まろうとしていた。
でっき
デッキからの夕日の眺め。寝ながら見ていると次第に寒くなっていく。
ブッフェのデザート 船内の食事はヨーロッパ風
低山が連なり薄ピンク色に見えるゴールデンシティ 貴族の墓が点在する
王家の谷には古代エジプトの王たちの墓が集中していてその数なんと64もあるそうだ。
夜中1時半にコールで起こされて4階に登り 寒さに震えてエスナの水門が開くのを見る。
水門の手前と前方とでは10m程水位が違うので後方の門が閉鎖され進行方向の水位にあわせる。
水門を通ってエドフに入る。エドフの街はエジプトの州都として栄えた街。 エジプトのイメージそのもの。乾いてホコリが舞い人があふれ圧倒される。
馬車でホルス神殿に向かう。料金はツアー代金に含まれているので払う必要がないとのことなのに平気で要求してくる。
被っているスカーフを直して貰うとチップを要求される。現地のガイドさんに何度も助けられる。
素晴らしい神殿のレリーフよりも近づいてくる物売りの方が気になってしまう。
巨大なホルス神殿のレリーフ
プトレマイオス朝のコムオンボ神殿は夜の観光になった。ライトに照らされた神殿は美しい。ワニのミイラの博物館もある。
アスワン観光には観光警察二人がバスに乗り込み同行する。
ハ
バスで走ること三時間半、延々と続く砂だらけの風景
“ここは何という砂漠ですか? “サハラ砂漠です。
””
灼熱地獄を想像していたのでトイレ休憩で降りて冷たい風が吹きわたるここがサハラとは!
遠くに一筋の緑の線が見えた。ナセル湖から引いた水で小麦をつくっているとのこと。灌漑事業が行われている。
11:40分初めて人影を見る。石造りの小さな四角い家が点在する。オアシスだ!
3300年前にラムセス2世二より造られたアブシンベル神殿
大、小の神殿はどちらも岩をくりぬいて造られた岩窟神殿遺跡
あぶ
青く輝くナセル湖。 人造湖なのだ。
もうすぐそこはスーダン。平和な景色のすぐそこに深刻な治安悪化の政情不安を抱えている国が迫っている。
観光警察が目を光らせているのが納得できた。
1
し
11月は観光に絶好の気候で汗をかくことは殆んどなく、夜は薄いダウンを着ないと寒いくらいだった。
カイロの街は人で溢れていて、通勤のラッシュ時は車間距離すれすれの中を横切る人たちを見ているだけで恐怖を感じる。
古代の素晴らしい遺跡を数多く持つエジプトが現在では決して豊かではなく、小さな子供たちが物売りをしている状況だ。
国土の90パーセントが砂漠というハンディを乗り越えて、元気な国家になってほしいと願った。